子供部屋リフォームのポイント


勉強や遊びを通して感性も育てる子供部屋。

  健康に配慮した機能的な空間づくりはもちろん、

    将来の子供の成長に合わせて、レイアウトや

  収納がかえられるように工夫します。

■内装材


幼児期から低学年の間は、床材は床タイルや板張りなど汚しても掃除がしやすいものにしましょう。
ただし、床が冷たくなりやすいので、フローリング+カーペットのピース敷きも検討するとよいでしょう。

2階の部屋の場合は、階下への音の配慮も忘れずに。
壁面は合板やコルク、紙など、自然素材とすると、精神的な落ち着きが生まれます。

またボードや合板で落書き専用スペースを設けるのもよいでしょう。
適切な色彩は子供の成長に不可欠です。

遊び場となる子供部屋は、明るく活動的、かつ刺激的なものを選びましょう。
例えばオレンジレッド壁は気持ちが明るく、薄い緑青色の天井は落ち着きを育むとされています。

■収納

あまり広くないスペースに、どんどん持ち物が増える子供室。
余裕をもった収納スペースを確保して、
限られたスペースを有効に活用することがポイントです。


片付けしやすさも大切で、楽しく片付けることできちんと整理する習慣を身につけます。

また、将来的なレイアウト変更に対応できる可動式収納もおすすめです。
最近ではシンプルなデザインの格納収納式ベットもあり、スペースを有効活用できます。

■通風・採光

自然光がたっぷり入って、風通しのよい部屋が理想的。
高気密化した現代の住宅では、アレルギー性疾患対策の観点から、子供部屋の換気には十分な配慮が必要です。 窓を設けるほか、換気性能が高く湿度を一定に保てる「全熱交換式換気扇」も有効です。

暗い部屋の場合、窓を大きくしたり、新しく窓をつけることが一番ですが、 別の部屋や廊下側に明かりとり窓を付けることで改善する方法もあります。

又、北側の部屋で寒さが気になる場合は、単板ガラスをペアガラスに交換したり、 内窓をつけたりして対策を行いましょう。内窓は既存の窓に室内側から後付けできる樹脂製のものもあり、遮音性も向上します。

しかし明るすぎるのも考えもの。 遮光・遮へいの役割もきちんと持たせましょう。日の高さに合わせて、羽根を向きを変えられるブラインドやロールカーテンなどを活用し、 居心地のよい子供部屋にしてあげましょう。

■照明

小学校低学年ころまでは、部屋の中の床でもベッドの上でも気にせずに本を読んだり遊んだりすることが多いもの。
そんな子供 部屋の照明計画は、部屋全体に均一な光が届くように考えるのが大前提です。
目にやさしいインバータタイプの全般照明と 机の上のデスクスタンドを組み合わせて、 どちらも明るい光の昼白色蛍光灯がおすすめです。

また、コンセントなどはリフォームの機会に多めに設置しておくと、レイアウトの変更にも柔軟に対応できます。

■家具・インテリア

子供部屋を考える際に一番難しいのは、子供たちが心身ともに日々成長し、変化し続けているということです。 当初は気に入っていた空間でも、いつの間にか居心地の悪いものになることも少なくありません。

こうした子供たちの変化を考慮し、臨機応変に家具のサイズが変えられる、
または組み立て、部品交換・追加が簡単にできる家具
がよいでしょう。

また、家具は、子供の目線を考えた配置にしましょう。 たとえば机の配置ですが、窓際だと外の景色に目が移り、 気が散って落ち着かなくなってしまいます。

机を壁に向き合わせたり北側に置くなどして、 目線を変えた時に外の景色が見えるようにすると、 集中力がグンとアップします。

■その他リフォーム全般

一般的に夫婦の寝室は狭くても、子供の部屋は充実させたいと考える方が多いようですが、実際、子供に個室が必要な時期というのは、中学から大学までの10年程度です。
居住性よりも、子供のプライバシーを保ちながら同時に親子のコミュニケーションをとることを重視して、わざと狭い個室としたり、 リビング近くに部屋を設けてリビングに出てきやすい環境をつくることも一考の価値があります。

子供部屋の確保を考える際には、個室は必要以上に作らずに、 12畳以上のちょっと広めの部屋を一つ確保しましょう。

幼児期は子供たちのベットルーム兼遊び部屋として活用し、思春期になったら、 可動間仕切りや本棚などの家具を置き、二つの部屋に分割します。

そして10~20年後、子供たちが巣立っていった時には、間仕切りを取り外し、 夫婦のためのリラックススペースとして、または応接間として活用すれば、空間を上手に“リサイクル”することができます。
最近ではデスク付きの間仕切り家具などもあります。空間の活用に検討してはいかがでしょうか。

子供部屋の基礎知識

■子どもの居場所をつくる

子どもの居場所は、成長に伴って必要な条件が変わってきます。赤ちゃんのときは「安全にのびのびと遊べるスペース」、幼児や小学生には、“一人で寝る場所+リビング”など、「家族と一緒に遊んだり、勉強する場所」がいるでしょう。成長期ごとの子供部屋の配置のポイントは次のとおりです。

■幼児期

幼児期は目が届きやすいよう、両親と同部屋でも構いません。もし部屋を設ける場合は、常に目が届く場所で、ベビーベットに寝かせるようにしましょう。

■小学校低学年

低学年の間は、母親や家族のいるリビングやダイニングなどのパブリックスペースの近くに配置した方がよいでしょう。兄弟の場合、部屋は共有せず、パーテーションなどで部屋を区切って、個々のスペースをつくってあげましょう。

■小学校高学年以上

この頃から個室を欲しがるようになります。個室を与える場合は、リビング・ダイニングなど家族の集まる場所の近くに設けると閉鎖的にならずに済みます。

■用途別のポイント

■勉強

低学年のうちは、子供部屋には勉強部屋だけでなくプレイスペースとしての役割も持たせるとよいでしょう。

■寝室

小学校1年生以上になったら、専用の寝室スペースが必要です。両親の寝室と子供部屋の間に居間などの共用スペースを配置したりして対応するとよいでしょう。

■着替え

自室で着替えなどができるよう、衣類の収納スペースも必要です。この場合、ユニット家具は必要に応じて買い足しができるほか、家具と天井の間にデッドスペースを作らないのでおすすめです。

■プレイルーム

勉強部屋としての機能だけでなく、自由にふるまえるフリースペースも大切です。遊べるスペースがあれば、ここが自室であるという自覚が生まれて独立心も育めます。

■子供部屋の広さ・間取りは、使い方次第

■子供部屋をあえて小さくする

子供部屋に必要なスペースは、ライフスタイルや考え方によって異なります。例えば、リビングで一緒に過ごす時間を増やしたい場合、あえて個室を小さくするといったことも考えられます。「子ども部屋=勉強部屋」と親は思いがちで、子どもが部屋に入れば安心しています。しかし、子どもにとって子ども部屋は、親のうるさい監視からの避難場所にもなっています。子どもが勉強する環境をと考えるなら、ダイニングキッチンのテーブルやカウンターキッチンの片隅など、親の目と声が届く場所の有効利用を考えた方がいいかもしれません。 また、子ども部屋に休むためのベッド以外の机、パソコン、オーディオセット、テレビまで揃っていては、子どもが自分の“城”から出てこなくなるのは目に見えています。なんでもある子ども部屋では“下宿のよう”になってします。

■プレイコーナーを設ける

小学校低学年くらいまでは、中央の床面を大きく開放するために机やベッドなどの家具をコーナーに寄せ、プレイコーナーを主体にするのが理想です。

■可動式間仕切りで成長に合わせた間取りに

子供が複数いる家庭の子供部屋は、幼児期から低学年のうちは共用にしておき、成長後に仕切れるよう、アコーディオンドアや戸襖などの可動式の仕切りにするとよいでしょう。

■屋根裏とロフトを活用する

子どもは高いところに上るのが大好きです。ロフトがある場合、寝起きをするといった日常使いをするには転落などの危険がありますが、収納として使用する場合、ロフトに上って秘密基地を作るといった子どもならではの冒険地帯になります。常に親の目の届く場所ではないので、危険な物は置かない、物が落ちてくる環境は作らない、床への転落に配慮することを基本に、子ども専用の秘密基地をつくるのもいいアイデアです。