リフォームのポイント

ペットは大事な家族の一員です。

 人と同様、健康へ影響を与える住環境に
     気をつけることは飼い主の役割です。

 掃除がしやすい住まいは、
     人にもペットにも快適な住まいとなります。

■窓

犬や猫が突然びっくりして起き上がるところを見たことはありませんか。猫は人には聴こえない高い周波数の音を聞き分け、犬は人の10倍も離れた場所の音を聞く能力があります。 無駄吠えストレスの原因にもなります。

ペットの鳴き声や生活音等を抑えるためにも、窓からの音漏れは壁などより影響が大きいため、 より防音・遮音性のあるサッシや二重窓にするなどの対策をおすすめします。
断熱性能の面からも快適な住空間には窓は最も気を付けたい箇所です。

■天井

部屋内の湿度を調整することで部屋の汚れやアレルゲンを防ぐことも期待できます。調湿できる建材でアレルゲン対策を行いましょう。

また、ペットの鳴き声や生活音等を抑える遮音性の高い下地パネルや防音シートを使うとよいでしょう。

■壁

家族のようにペットを愛しているといっても、やはり壁には汚れや傷はつけたくないものです。
壁紙には、表面の形状が工夫され、爪が引っかかりにくくなった壁紙や、ペットの毛が付着しにくい素材のものがあります。

また、 アレルゲンを除去するためにも拭き掃除のしやすい壁や、汚れが付着しにくく静電気の起こりにくい壁などを選ぶとよいでしょう。
理想は壁面の下方部分を水拭きやリフォームしやすい腰壁タイプにして、その上は珪藻土や調湿系のクロスにすることです。 メンテナンス面のみならず、部屋内の湿度を調整することで部屋の汚れやアレルゲンを防ぐことも期待できます。

特殊両面テープで簡単に貼り付けられる腰壁セットもあり、簡単に出来るリフォームで、お勧めできます。 このセットの壁紙は、カッターナイフで必要なサイズにカットでき、すでに傷のついている壁も豪華にリフォームすることができます。

その他、防音・遮音対策では、ペットの鳴き声や生活音等を抑える壁用の遮音性の高い下地パネルや防音シート使うこともお勧めします。

■床

床材のポイントは、耐摩耗性、耐薬品性(ペットの汚物を染み込ませない)、安全性(ペットが舐めても健康に害がない)、 適度な防滑性(滑るこによるペットの足腰の負担軽減)などです。
一般的なフローリング材は、滑りやすく材質も硬いものが多い為、ペットの身体への負担は相当なものといえます。

そこで、お勧めしたいのは、床を「コルクフローリング」にリフォームすることです。
コルクフローリングには、既設の床に直接コルクシートを貼ることができる「コルクロック」と、 セラミック表面仕上げによる「セラミックコルク」という2種類があります。 そのどちらの床も、防音、耐アンモニア、傷がつきにくい、お手入れ簡単というメリットをもっていますが、 目地のところに爪を引っ掛けてフローリングを剥がしてしまうことも少なくありません。目地の少ないものを選ぶと安心です。

また、フローリングのキズを予防するのにはラグを敷く方法もあります。 汚れなどのメンテナンス面から選ぶ場合は、取り外しが楽なもの、リフォームしやすいタイプやパーツになっているものを選ぶとよいでしょう。 犬の居場所にするスペースでは、拭き掃除のしやすい抗菌性のシートを使うのもおすすめです。

■家具・収納

カビなどによる環境を悪化させないためには、置き家具を減らすのがポイントです。
なるべく造りつけの家具にするとよいでしょう。
壁や床に家具をぴったりつけるのは、通気が悪くなり、環境を悪化させてしまう要因です。
どうしても置くのなら動かせる家具にし、壁から4~5cm、床から7~8cm離して掃除機のヘッドが入る状態にし、空気の流れもつくるとよいでしょう。

ペットの見える位置には、物を置かないのが安全です。飼い主が触っていたものや臭いのするものはペットにとって“誘惑物”です。収納スペースにしまう、 もしくは、手の届かないところや見えないところに置くようにしましょう。
収納は、簡単に開けられないような形状の扉やノブのものにすることが大切です。

■換気設備

換気設備には、新築住宅に義務付けられている24時間換気システムなどの機械換気設備がありますが、これにはさらに排気式と吸・排気式の2種類があります。
排気式は室内を乾燥させやすく、静電気でホコリやアレルゲンを壁に定着させてしまう上、人もペットも呼吸器系疾患を起こしやすくなります。 湿度調整のできる建材などを併用して乾燥を緩和するとよいでしょう。
湿度は50~60%が望ましく、70~80%以上になると逆に湿気でほこりを定着させやすいので注意が必要です。

見落としがちで気をつけたいのが、「換気扇」などからの音漏れです。
ペットの鳴き声などで、近隣の迷惑にならないためにも換気扇用の防音カバーなどをつけて騒音対策を立てておきたいものです。

コンセントの場合、ペットの手の届かない位置につけようとして腰の高さ等の高い位置につけるのは、コードがぶら下がる状態になり逆に危険です。 キッチンならカウンターの高さ、リビング等なら電気製品を置く場所に合わせてコンセント位置を取るとよいでしょう。

■ドア

ペットにとって、自由に部屋を行き来できないのは大きなストレスの原因となります。
そこで、ペットと一緒に暮らしたいと考えている方には、ドアの下にペット専用の出入り口をつけるリフォームをお勧めします。
ドアを閉めたままでもペットの出入りが出来、小さな子犬から大型犬まで、ペットの大きさに合せた各種サイズがあります。

■サンルーム

サンルームはアウトドアリビングにもペットスペースにも最適です。

ペットのストレス解消をお考えなら検討してみてください。

ペットの基礎知識

■猫
動物はケンカが嫌いです。ケンカをしないために、順位づけ(ポジショニング)の行動をとっています。
家の中で猫が高いところに上る行動は、ただ単に高いところが好きというわけではなく、相手よりも高い位置から自分の地位を示している行動です。
多頭飼いになればなるほど他の猫とのポジショニングのため、上へと上っていきます。そのため、多頭飼いの場合は、あらかじめ居場所を頭数分確保しておくことが大切です。
また、室内で飼われる猫は、運動機能の低下が懸念されます。上るのは垂直でも問題なくても、降りるためにはスロープや段差が必要な猫がいることも考慮してください。

猫は体を舐めるという性質が強いので、犬よりもたくさんの唾液を体になすり付けています。その体で部屋の中を動き回ると、アレルゲンが壁や柱等に付着してしまいます。 アレルゲンを除去するためにも拭き掃除のしやすさや、汚れが付着しにくく静電気の起こりにくさが建材を選びのポイントのひとつです。

■犬
見える範囲が犬にとってのテリトリー(領域)となり、吠える対象になります。
バルコニーなどの見晴らしの良い場所では、玄関先や道路などの遠くまで見えてしまい、来客者のみならず、時には、家の前を通り過ぎる人にまで吠えて、 吠える行動の助長につながります。
近隣への騒音問題などから、吠えるのを避けるためにも、吠えなくていいところは見えなくして、テリトリーを明確にすることが大切です。

散歩用のリードは、できるだけ玄関の近くに置くスペースを取ることをおすすめします。人の行動をよく見ているペットは、リードを持ったとたんに散歩がうれしくて吠えたり、 部屋中を走り回ってしまうことがあるので、そうならないためにも居場所から見えない場所に収納しましょう。
散歩した後は、人の衣類にもペットの臭いが付着します。衣類は換気機能のない玄関先よりも洗面所などの場所に置くスペースを設けるとよいでしょう。